飯縄神社(いいづなじんじゃ)と言っても同じ名前の神社はたくさんあります。数ある飯縄神社のうちでも有名(総社)なのは長野県長野市富田にある神社ですが、ここで紹介するのは千葉県外房いすみ市にある飯縄神社です。
車で行くのが一番楽ですが、JR大原駅から徒歩で行くと、ゆっくり神社周辺の景色を眺めながら歩くことができます。

私はこの図のとおりに歩いて行きました。この辺には他の神社やお寺、観音様など見る場所がいくつもあるので、この通りに歩かなくても結構楽しめます。スマートフォンの地図アプリがあれば便利です。
目的の飯縄神社にたどり着くまで、他の神社やお寺などが出てきましたが、紹介は割愛いたします。
JR大原駅から歩いて30分、猫がお出迎えしてくれました。

さらに5分くらい歩くと海に出ます。

崖っぷちのコンクリートの通路(壊れている)があって、かなり見ごたえがあります。




恐らくこの崖崩れは3.11の東北沖大地震の時に出来たのではないでしょうか。なにか化石がないか探してみましたがありませんでした。


山側に伸びる道が出てくるので山側に向かって歩いて行きます。ここには細い道しかありません。恐らくここにはバスすら来ないと思います。それくらいの田舎です。しかしあまりにも見晴らしがいいためか、人が住んでいます。
そして飯縄神社が見えてきました。

この神社はちょうど美しい海を見下ろすことができる場所に建てられています。

山や丘の上に建てられている神社は珍しくありませんが、この眺めは素晴らしいです。

この景色を見た時、しばらく見惚れてしまいました。この神社はそれほど大きくもないし有名でもありません。でもこの素晴らしい立地条件は珍しく、私がこれまで見てきた神社の中でもその立地条件はトップレベルです。




お賽銭を投げてちゃんと手を合わせました。


小さな神社ですが、よく手入れされていて、ゴミひとつ落ちていません(といってもゴミが落ちている神社はそうありませんね)。
今まで私が訪れてきた神社の中でもこの神社は最高レベルです。私は神社が大好きで、これまで大小様々な神社を訪れてきました。しかしこのような立地条件の場所に建てられてよく管理されている神社はそうあるものではありません。この場所の一帯は海と山に囲まれた場所で、生活に便利な場所ではありませんし、この場所は漁港になっているわけではありませんが、なぜかしっかりと人が住んでいて、この神社も綺麗に管理されています。あまりにも景色がよくて人が住んでいるのかもしれません。


集会や飲み会、避難所として使われているのかもしれません。こんな青年館があるだなんて、この場所に住んでいる人たちはなんて幸せなのでしょうか。
そしてこの神社を後にしました。
浪花駅に向かって歩き始めると、飯縄神社の横に末社のようなものがありましたが、本当に飯縄神社の末社なのかは分かりません。

私は安物コンパクトカメラを持って穴場スポットを散歩することがよくありますが、今回は大当たりでした。大満足です。
飯縄神社からゆっくりあるいて20分ほどで浪花駅に到着。大原駅から浪花駅まで3時間の旅でした。

めでたしめでたし。